松原秀樹先生著の開節法ハンドブックVer2より、
引用させていただきました。
Q1.どうしてコリを押したり揉んだりしてはいけないの?
A.コリとは、筋肉内に疲労素が溜まり、筋肉が膨張した状態。
筋肉内の血管は充血して、ちょうど満員電車のような
状態になっています。
それを、強く押したり揉んだりすれば
筋肉内の微細な血管が破れますから、
張り返しがきてしまいます。それが(揉み返し)です。
揉み返しを何度も繰り返すと、
次第に皮膚と筋肉が硬化し、亀の甲羅のようになって
しまいます。
コリは基本的に、筋肉を圧縮することで緩むのです。
Q2.首や肩を直接施術しないのに肩コリがなくなるのはなぜ?
A.ピーンと張ったロープを緩めるには、ロープを引っ張って
いる人に、引っ張るのを止めてもらえばよいわけで、
ロープ自体には何もする必要がありません。
それと同じで、首や肩の緊張を緩めるには、
首や肩を引っ張っている所に、
引っ張るのを止めてもらえばよいわけです。
首や肩の緊張というのはあくまで『結果』であり、
『原因は別の所』にあるのです。
首や肩を引っ張るのは大抵、
腰や腕や胃腸の水滞や瘀血や肝臓の充血や
歯や目の異常や呼吸器系の感染などいろいろ原因が
あります。
どこが原因なのかを探して原因箇所が改善されるように
するのが【治療の基本】です。
Q3.強く押されないと、やってもらった気がしないのですが?
A.強い刺激ばかり受けてると、感覚というのはどんどん鈍く
なります。
濃い味付けの料理に慣れてしまうと薄味で
上品な味が分からなくなります。
強く押されないとやってもらった気がしないというのも、
それと同じで、感覚が鈍いのです。
『コリを強く押してもらって気持ちよい』というのは、
『痒いところを思い切り掻いてもらって気持ちよい』と
いうのと同じで、それで治るわけではありません。
しばらく何も施術を受けていないでいると、
次第に感覚が鋭敏になってきます。
Q4.施術後に眠くなるのはなぜですか?
A.副交感神経が優位になったためです。施術後にだるく
なるのは、それだけ身体が疲れていた証拠で、
『今は身体を休めて組織を修復しなさい』という
身体の声なのです。
Q5.妊娠中でも行えますか?
A.正常なお産と産後の肥立ちにとって、骨盤の矯正は極めて
重要です。“開節法”は、仰向けと座位で施術しますから
出産直前まで定期的に骨盤の調整ができます。
また、産後の骨盤調整は、子宮の回復を促し、肥満や
座骨神経痛などの予防に役立ちます。
Q6.どのくらいの頻度で施術を受けるのがよいですか?
A.どこかが痛い場合や疲労が甚だしい場合は、
週に1回~2回が目安です。
ある程度良くなって、健康の維持や定期健診を目的で
受ける場合は、月に2回が目安です。
自然療法というのは本来、痛くなった時のその場しのぎの
療法ではなくて、病気にならないようにする為の
予防医学ですから、自覚症状の有無に関わらず、
定期的に受診されることをお勧めします。
自分では何でもないと思っていても、
専門家が検査すると、意外な所に圧痛があったりして、
疲労度や不調を自覚できることもあります。
要は悪くなってから治すのではなくて、
悪くならないうちに整えることです。
Q7.治療後は体が軽くなるが、数日で元に戻るのはなぜですか?
A.治療効果を長く保ちたければ、毎日の生活の病状の原因と
なることを自ら改善する意欲が必要です。
(特に食生活、姿勢、睡眠)などを改善することです。
基本的なことを正す気がないのは、治す意志がないのと
同じです。『治療の主体は、あくまで本人』でなければ
なりません。大事なのは、原因にきずき、それを正して
いこうとすることです。
(詰まりや張り)の関係を知ったら詰まる所が潰れない
ように、張っている所が伸びないように『姿勢』に
気をつけることです。
(筋肉や骨と内臓)との関連を知ったらどんな食事をしたら
内臓が軽くなるか『食生活』に意識して食事することです。
(治癒力が高まるのは、眠っているとき)を知ったら
夜更かしをしない生活パターンを改善することです。
Q8.腹筋や背筋を鍛えると、腰痛の予防になりますか?
A.腹筋や背筋が強ければ腰痛にならないとしたらスポーツ
選手は腰痛にはならないはずです。ところが、多くの
スポーツ選手が腰痛に悩まされています。実は、腹筋や
背筋の強さと腰痛は、何の関係もありません。
腰痛の基本は、腰部の筋肉の緊張(膨張)にあります。
椎間板ヘルニアとか腰椎や骨盤が歪んでいるとか左右の
脚の長さが違うことは、(腰部の筋肉が膨張した結果)
であり原因ではありません。原因は、猫背姿勢(座位時
の肛門荷重)や前屈みの労働(つま先荷重)、横座りや
脚組み、体育座り、腰を捻る運動、腹部の病変(水滞・
瘀血・傷跡・潰瘍)などにより腰部の筋肉が膨張すること
にあるのです。それを縮めて緩めれば腰痛は、治るのです。
腹筋運動すると、張っている腰部の筋肉がさらに伸ばされる
為、痛みが増してしまいます。腰を捻るのも同じです。
腰を捻ると腰を痛めるだけでなく、内臓も痛める可能性が
あります。腰痛を防ぐには、腹をしっかり張っていれば
よいのです。下腹を張れば腰が弛むのです。ということは
『腹圧』が大事なのです。腹圧とは、下腹部を膨張させる
力です。
Q9.ストレッチをすると、身体が柔らかくなると思って
いましたが・・・・
A.コリは縮んでいるのではなく反対に膨張した状態です。
筋肉内には乳酸をはじめとする疲労素が充満して、
血管は充血し、筋線維と神経線維は突っ張った状態に
なっています。それをストレッチして伸ばすと、ギターの
弦が伸ばされて切れそうになった状態になります。
だから痛みが増し、攣ってしまったり、痺れたりする
のです。
痺れは、神経線維が過度に伸ばされると生じます。
また、血流が著しく悪いと痺れてきます。
